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経絡
それでは14の経が人体をどのように流れているかを実際に見てみましょう。
これらの図は我が国に中国から入って以来、1500年代末の慶長年間以降に多く出版されるようになった教科書的なもので、『十四経発揮』といわれるものです。
現在も基本的にはほぼ同じものが使われており、非常に完成度の高いものです。
この書物は紀元前に著されたとされる『黄帝内経』(素問・霊枢)と諸学説を元の時代にまとめたものです。
肺経
大腸経
胃経
脾経
心経
小腸経
膀胱経
腎経
心包経
三焦経
胆経
肝経
任脉
督脉
④14経の図からわかること
14枚の図から見て、体内深くめぐる水色の線は、胸・腹部、頭部にあって体表をめぐる赤線は6臓6腑とも必ず手と足を流れている。
それと督脈は手の小腸経に、任脈は手の肺経にそれぞれ反応が出るツボを持っている。
つまり内臓の変調は必ず手・足、特に手は肘より下、足は膝から下に重要な反応点・治療点としてのツボに多く表れるようになっている。
内臓・頭部に変化が起こった時、直ちにその部分に変調をきたすと生命に関わることも起こりうるので、生命生存の法則より、なるだけ体幹部より遠い手足の末端部に変調を起こさせているという考えもあり、その場所がツボといわれている所以ともいえるのである。
以上より、逆に手足のツボを鍼灸等によって刺激することによって自律神経などの調整を行い、内臓の病変を改善できるということです
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